墓石本舗用語集:大乗仏教
大乗仏教(だいじょうぶっきょう)とは、西暦紀元前後からインドに広がった仏教の新たな理念形成、変革の運動。大乗仏教は三蔵のうち経典と論書は有するものの、教団成立の根拠となる律蔵は所有せず、またはるか後代まで碑文などの考古学的資料にもその存在が知られていないため、初期には部派仏教教団から独立した存在ではなく、既成の部派内に誕生し発展した思想運動だったと考えられます。時代を下ると大乗の独立性をうかがわせる碑文や記録も現れるが、それが制度的に独立した教団となったことを示すものなのか、あるいは依然として学派に留まり続けていたのかは定かではありません。
大乗仏教