墓石本舗の「三種の浄肉」の解説ページです。

墓石本舗用語集:三種の浄肉

 三種の浄肉(さんしゅのじょうにく)とは、初期仏教の僧が3つの条件に当てはまらない肉は食べても良いとされる肉のこと。3つの条件とは、僧侶が自らのために生き物を殺しているのを見る事・自分のために生き物を殺したという話を聞く事・自分のために生き物を殺したと分かる事です。この3つの条件の内1つでも当てはまる肉は食べることを許されない。
 僧侶には托鉢(たくはつ)と呼ばれる信者の家を巡り最低限の食料を乞うことで信者に徳を積ませる修行があります。これを例にすると、■信者がカレーを作るために豚を殺すのを僧侶が見ていたり僧侶が豚を殺したりすれば「自らのために生き物を殺しているのを見る」に違反します。■信者がそろそろ村に僧侶が来るあろうからと僧侶のためにカレーを余分に作り、僧侶のいるところで豚を殺してカレーを作ったと話せば「自らのために生き物を殺したという話を聞く」に違反します。■僧侶のためではなく、分量ミスなどでカレーが余ってしまい偶然通りかかった僧侶にカレーを差し上げる場合には3つの条件に当てはまらないのでその豚肉を食べても良いことになります。


三種の浄肉

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