三論宗(さんろんしゅう)とは、日本の仏教宗派の一つ。中論・百論・十二門論という三部構成の論書によって一宗が立てられている。空(くう)を唱えることから空宗とも呼ばれる。隋の嘉祥大師吉蔵が大成し、その教えを受けた高麗の慧灌が625年(推古天皇33年)に来日し伝えられ、奈良時代になると盛んに研究された。