無礙(むげ)とは、物質的に空間を占めて他のものの妨げとなることがないことであるが、自由自在に融通して障りのないこと、無所得をも表します。光映えていること、もしくは仏の光明を「無礙光」といい、親鸞の「歎異抄(たんにしょう)」で称する「無礙の一道」とは、いかなるものにも妨げられない1本の道を意味します。