無(む)とは、有の対義語として非存在を意味するとともに、不・非などと同様に否定辞としても用いられる漢語であるが、道家によってこの言葉に深い哲学的意味が与えられたため、中国や日本の仏教においても特別な意味を有するようになりました。今日においては仏教思想の根幹を「無」に求める傾向がみられています。