身の程(みのほど)とは、身分・分限・分際など意。仏教においては自己に対する執見を断ち、我欲を捨て、物事をありのままに観察し、それに的確に即応することであり、主体的には、自己の能力や境遇に応じて十全の努力をすることを意味するが、封建体制下の身分道徳などになると、各人の分限を法の定めとあきらめる宿命的・運命的なものに化する。