鬼神(きしん)とは、超自然的・神秘的な霊力を有し、生者に禍福をもたらす霊的存在のこと。中国では、人間は精神を司る〈魂〉と、肉体を司る〈魄〉との2つの神霊を持ち、死後、魂は天上に昇って〈神〉となり、魄は地上に留まって〈鬼〉になると考えられていました。 仏教においては、鬼は六道の一、神は八部衆の総称であり、夜叉などがその代表とされます。なお、日本では〈おにがみ〉とも訓読し、広く〈もの〉即ち威力ある精霊を神格化した称呼するほか、荒々しく猛々しい神の意にも用いています。