墓石本舗用語集:我執(がしゅう)
我執(がしゅう)は自分自身に対する執着心で、仏教ではその克服が重要な課題とされています。
意識ある生きものを有情(うじょう)といい衆生(しゅじょう)というが、その主体として、恒常・不変の自我が実在すると考えて執着することを言う。すべての存在に実体(法我)があると考える「法執」と対をなしている。この二つはそれぞれ「人我見(我見)」・「法我見」ともいう。後述の「人無我」「法無我」に対しています。
我執には、人に生れつきそなわっている「倶生」(くしょう)と、後天的に教えこまれたり、考え出したりする「分別」によるものとの2種がある。唯識では、8種の認識作用(8識)を想定しており、倶生は第7の末那識(まなしき)に、分別は第6の意識に属するとしています。
我執(がしゅう)