墓石本舗用語集:陀羅尼
陀羅尼(だらに)とは、経典を記憶する力、善法を保持する力を原義とし、さらに呪文の意として用いられるようになりました。呪文は本来、修行者が心の散乱を防いで集中し、教法や教理を記憶し保持するために用いたもので、既に大乗仏教の時代に盛行しており、密教の時代になるとさらに言葉に内在する存在喚起の効能に期待する性格を強めました。同じく呪文としては真言(mantra)や明呪(vidya)さらには心真言(hrdaya-mantra)があるが、言葉によって存在を喚起し、事象を支配するという本質は同じです。
陀羅尼