墓石はどうして石でできてる?

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墓石はどうして石でできてる?

2019年11月21日

なぜお墓を石でつくるのか?疑問に思い調べてみたところ、歴史書「古事記」に「墓石」の誕生神話が掲載されている事がわかりました。

「イザナギの命(みこと)男の神様」と「イザナミの命(女の神様)」の神話によると、この二人の神の「国生み」により日本の国土は次々と生まれ、海や山・石や水・鳥・穀物などの、それぞれをつかさどる三十五もの神々を生みました。しかし火の神を生んだときに、「イザナミの命」は火傷を負い、病気になり亡くなってしまったそうです。「イザナギの命」は「美しい妻が火の神と引き換えとは・・」と嘆き悲しみ、妻に会いたくて会いたくて、あの世である「黄泉(よみ)の国」まで会いに行きました。 しかし変わり果てた妻の恐ろしい姿に驚き、「イザナギの命」は逃げ出してしまいました。 そんな態度に怒った妻は「私に恥をかかせた」と、黄泉の国の魔女たちや黄泉の国の軍隊を差し向けました。しかし「イザナギの命」は、なんとか黄泉比良坂(よもつひらさか)まで逃げきり、千人でやっと動かせる巨大な「千引石(せんびきいわ)」で出口を塞ぎました。 黄泉比良坂とは・・・日本神話において、生者の住む現世と死者の住む高いとの境にあるとされる坂(境界場所)なのです。この坂は島根県松江市東出雲町にあり、実際に「千引石」があるそうです。 この「千引石」が「墓石の始まり」のようです。

この神話より千引石(墓石)には、3つの意味があると考えられております。 1つ目は、「死者の国」の出口を塞ぎ、死者がこの世に自由に出てこれない役割を果たしているということ。また死者がふるさとで安らかに眠っているのを安易に邪魔してはならないという意味もあると言われています。 2つ目は「あの世とこの世を分ける役目」があるということです。外敵や疫病・厄病神の侵入をふせぎ、あの世で苦しむ者を救い、知らない世界へ旅立つひとなど様々な民俗、仏教、神道の意味が込められていると言われています。 最後に3つ目は、神話にもあったように墓石をはさんで、生きている者と亡くなった者が会話することが出来る場所を設けてくれているのではないかということです。 故人と残された人達の絆の場所の始まりではないかと考えられているそうです。 日本には昔から「石」には霊が宿ると考えられてきました。八百万(やおよろず)の神々というように、自然界のあらゆるものに神が宿ると信じられています。中でも石に宿る霊力は特別と考えられ、日本には「石は聖なるもの」という考えが伝統と共に何千年とあるようです。

近頃では樹木葬等も増えてはおりますが、墓石には昔のご先祖様方から引き継いだ長い歴史を感じます。弊社では、多数の石を揃えておりますので気になる物がありましたら、いつでもお問い合わせ頂ければと思います。


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