墓石本舗の「送り火」の解説ページです。

墓石本舗用語集:送り火

送り火(おくりび)とは、盂蘭盆(うらぼん)の最終日に、精霊(しょうりょう)を送り出すためにたく火のこと。盆の初めの「迎え火」に対応します。いわゆる門火のように家々が門口でたくだけのものから、地域社会の民俗行事として伝えられるものまで、規模も形態も様々です。後者の有名な例に、各地の灯籠流しや百八灯、京都の大文字などの送り火(施火)や、さらには柱松のように山伏のまつりに取り込まれたものもあります。盆の火は、民族的には小正月の火に対応した秋口の火祭りとも考えられます。また、盆の火を山上でたくという例が多いのは精霊と山とのつながりをうかがわせます。なお、葬式の出棺のあとや、嫁が実家を出る時に庭先でたく火をも〈送り火〉といいます。


送り火

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