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墓石本舗用語集:密厳浄土

密厳浄土(みつごんじょうど)とは、大日如来がいる浄土のこと。密厳国・密厳仏国とも。密魂とは秘密荘厳の略で真言密教の究極の境地を表します。それをもとに院政期の浄土教の隆盛の中で、密教は浄土教思想として覚鑁(かくばん)によって展開されました。覚鑁の「密魂浄土略観」によれば、この浄土の中心は大日如来の法界宮殿(ほっかいくうでん)であり、その周りに阿閦(あしゅく)・宝生・阿弥陀・釈迦の四仏の浄土があり、更にその周りに十方の諸仏、四波羅蜜菩薩(しはらみつぼさつ)・十六大菩薩・十二天妃・二十八輪王などの曼荼羅の諸尊とその国とが取り巻いているといいます。密教ではこの浄土に三密行によって即身に入ることができると説きます。


密厳浄土

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